骨格ナチュラルとストレートの違いは?整体師が教える診断と服選び

骨格ナチュラルとストレートの違いとは?診断のコツと似合う服選び

こんにちは。悠大整体院の山本です。

最近、雑誌やSNSでよく目にする骨格診断ですが、皆さんは自分のタイプをご存じですか。正直なところ、私自身は普段おしゃれや流行のファッションには疎く、診断の細かいルールについてはあまり詳しくありません。ですが、この骨格でタイプを分けるという考え方自体は、職業柄とても興味深いなと感じています。なぜなら、人の体には確かに骨がしっかりしているタイプや筋肉の弾力が強いタイプといった個体差があるからです。ここでは、ファッションの専門家のような難しい話は抜きにして、体のプロである整体師の視点から、骨格ナチュラルとストレートの体の違いや、どうすれば体が楽にきれいに見えるかについて、私が感じていることをお話ししたいと思います。

この記事のポイント
  • 骨格ナチュラルとストレートの体の構造的な違いがわかる
  • ファッションに詳しくなくても分かるシンプルな見分け方が整理できる
  • ミックスタイプなど、判断に迷ったときの体の見方がわかる
  • 服選びだけでなく、健康管理にも役立つ骨格の特徴がわかる

骨格ナチュラルとストレートの違いを基本から解説

2骨格ナチュラルとストレートの違いを基本から解説

まずは、骨格診断の基本となる3つのタイプや、特に混同しやすいナチュラルとストレートの具体的な違いについて、私が普段施術をしていて感じる体の特徴を中心に整理していきましょう。

まずは骨格診断の基本的な考え方を知る

骨格診断とは、生まれ持った骨格のラインや筋肉、脂肪のつき方、関節の大きさなどを総合的に見て分類するファッション理論だそうです。私は診断のプロではありませんが、体を扱う仕事をしていると、人によって筋肉がつきやすくてパンと張っている人や、痩せていても骨の節々がしっかりしている人がいることは日々実感しています。

ここでお話ししている骨格診断は、あくまで体の特徴に合った服装や見せ方を考えるための理論であり、病気を診断するような医学的な検査や診断とは異なります。

面白いのは、痩せているか太っているか、身長が高いか低いかといった要素だけで決まるわけではないという点です。体重が変わっても、鎖骨の形や膝のお皿の大きさといった骨組みのベースは変わりません。

なぜ体重が変わってもタイプは変わらないのか

よく痩せたらタイプが変わりますかと聞かれることがあるようですが、解剖学的に考えても、大人の骨格が急に変わることはありません。

例えば、成長期を過ぎて骨の長さや太さが決まれば、ダイエットをして脂肪が減ったとしても、骨そのものの形が変わるわけではありませんよね。鎖骨の角度や、手首のくるぶしの大きさといった特徴は、痩せていても太っていてもその人らしさとして残ります。

むしろ、年齢を重ねて体型が変化したときのほうが、骨格の特徴が顕著に出ることもあります。流行の服を追いかけるのは大変ですが、自分の骨組みの特徴を知っておくことは、年齢に関係なく自分に合うものを探すうえで、とても便利な目安になるのではないでしょうか。

ウェーブも含めた3タイプの大まかな比較

一般的に骨格診断では、ストレート、ウェーブ、ナチュラルの3タイプに分類されるそうです。それぞれの特徴を、私が感じる体の質感という視点から比較してみます。

タイプ 重心と特徴 体の印象(整体師視点)
ストレート 上重心で、全体的に立体的。体に厚みがあり、メリハリがある。 筋肉のハリ・弾力を感じる
ウェーブ 下重心で、上半身は華奢。やわらかい肌質で、曲線的。 皮膚が柔らかく、骨が細い
ナチュラル 重心の偏りが少なく、骨格フレームがしっかり。関節が目立つ。 骨や関節の硬さを感じる

整体師が感じる「質感」の違い

施術で体に触れる感覚で言うと、ストレートタイプの方は筋肉の弾力を強く感じ、ナチュラルタイプの方は骨や関節の硬さ・強さを指先に感じることが多いです。

ストレートタイプの人はハリのある素材が似合うとよく言われますが、これは体の質感自体がパンと張っているから、服もそれに負けないしっかりしたものが合う、ということなのだと思います。逆にナチュラルタイプの方は、骨感が強いので、ガサッとした麻のような素材を着ても、骨格がしっかり支えてくれて様になる、という理屈のようです。

ファッションのルールとして覚えるよりも、自分の体が筋肉質寄りか、骨っぽい寄りかと考えると、なんとなくイメージしやすいかもしれません。

フレーム感が目立つ骨格ナチュラルの特徴

4フレーム感が目立つ骨格ナチュラルの特徴]

では、今回のテーマである骨格ナチュラルについて、もう少し詳しく見ていきましょう。最大の特徴は、なんといっても骨格のフレーム感だと言われています。

具体的には、以下のような身体的特徴が挙げられます。

  • 鎖骨が太めでくっきりと出ている
  • 肩甲骨が大きく立体的
  • 膝のお皿やくるぶしなどの関節が目立ちやすい
  • 手のひらが大きく、指の関節もはっきりしている
  • 皮膚感はドライで、あまり肉感的ではない

脂肪や筋肉の肉感よりも、骨の存在感が勝るため、太ったとしても丸くなるというよりは、全体的に一回り大きくなるようなガッシリとした印象になりやすいようです。

手や足の関節に見られる具体的なサイン

もう少し細かい部分を見ていくと、手足の先にも特徴が出やすいです。

例えば「手」。身長に対して手が大きめで、指の関節(節々)が太くなっている方が多いです。指輪のサイズを選ぶとき、指の根元に合わせると関節が通らず、関節に合わせると根元でくるくる回ってしまう、という経験はありませんか。これは関節がしっかりしているタイプの方によくある現象です。

また「足首」や「アキレス腱」にも特徴が出ます。くるぶしの骨が大きくはっきりしていて、アキレス腱が太くしっかり見えることが多いです。こうした特徴がある方は、華奢な靴よりも、少しボリュームのあるスニーカーなどの方がバランスが取りやすいと言われているのも納得がいきます。

整体師から見た「負担のかかり方」

ここからは私の専門分野の視点になりますが、骨格がしっかりしている(ナチュラルタイプのような)方は、肩甲骨まわりや股関節まわりなど、大きな関節を中心に動きがダイナミックに出やすい傾向があります。その反面、動きのクセが強くなると、関節そのものに物理的な負担が集中しやすいことがあります。

一方で筋肉のハリが強い(ストレートタイプのような)方は、姿勢が崩れると筋肉がガチガチに固まってしまいやすい印象があります。

もちろん個人差はありますが、骨格によって疲れやすい場所負担のかかり方が違うというのは、施術の現場でもよく感じることです。

男性の骨格ナチュラルとストレートの違い

男性の場合も、基本的な身体的特徴は女性と同じです。男性の患者さんを見ていても、この違いははっきりと出ることがあります。

男性の骨格ストレートは、胸板が厚く、プロレスラーやラグビー選手のような、筋肉質な厚みを感じさせるタイプです。首が少し短めで、筋肉がつきやすいため、スーツを着るとバシッと決まる方が多いですね。

一方、男性の骨格ナチュラルは、肩幅が広く、鎖骨や喉仏がしっかり出ているワイルドな印象です。モデルさんのような、手足の長さと骨っぽさが際立つタイプです。関節がしっかりしているので、少し大きめのサイズの服を着ても、服に着られることなく自然に見えるのが特徴です。

筋肉のつき方と服の選び方

男性の場合、筋肉のつき方にも違いが出やすいです。ストレートタイプの方は、筋トレをすると比較的すぐに筋肉がつきやすく、胸や腕が太くなりやすい傾向があります。そのため、ピチピチのTシャツを着ると窮屈に見えてしまうことがあります。

逆にナチュラルタイプの方は、筋トレをしてもなかなか太くなりにくく、引き締まった細マッチョ体型になりやすいと言われます。体が平面的に見えがちなので、重ね着をして体に奥行きを出したり、厚手の生地を選んだりすることで、バランスが良く見えることが多いようです。

骨格ナチュラルの芸能人を参考にイメージする

イメージしやすいように、一般的に骨格ナチュラルと言われている芸能人を挙げてみます。

女性では、天海祐希さんや杏さん、本田翼さんなどが挙げられます。どの方も、華奢というよりはスラッとしていて、シャツやパンツスタイルがかっこよく決まるイメージがありませんか。

男性では、草彅剛さんや江口洋介さんなどが挙げられます。デニムやレザージャケットなど、少しハードな素材の服が自然と馴染むのは、しっかりとした骨格があってこそだと感じます。

こうした方々を見ていると、シンプルなTシャツとジーンズだけでも様になるのがわかります。これは、骨格そのものがしっかりしていて存在感があるため、シンプルな服でも地味にならず、むしろその人のフレームの良さが引き立つからだと言われています。

自分がナチュラルかストレートかわからない時は

ここまで読んでも、やっぱり自分がどっちかわからないと悩む方もいるでしょう。そんなときは、以下のポイントを鏡の前でチェックしてみてください。

迷ったときのチェックポイント

  • 横から見た厚み:体に厚みがあり、パンとしたハリがあるならストレート寄り。厚みがあまりなく、平面的あるいは骨ばっているならナチュラル寄り。
  • 手の様子:身長に対して手が小さめでふっくらしているならストレート寄り。手が大きく、手の甲の筋や指の関節が目立つならナチュラル寄り。
  • 膝の小僧:膝のお皿が小さく目立たないならストレート寄り。お皿が大きくしっかり主張しているならナチュラル寄り。

これらすべてが当てはまらなくても大丈夫です。人の体は千差万別ですから、あくまで傾向として捉えてみてくださいね。

意外と盲点な「手首」と「膝」のチェック

判断に迷ったとき、私がよく注目するのは手首の形です。手首の断面をイメージしたとき、ストレートタイプの方は比較的「丸い」筒状に近い形をしていることが多いです。一方でナチュラルタイプの方は、くるぶしの骨が出ているため、断面が「四角い」あるいは「平たい」形に見える傾向があります。

また、膝のお皿も大きなヒントになります。膝を伸ばして立ったとき、お皿の形がくっきりと浮き出て見えたり、お皿自体が大きかったりする場合は、ナチュラルタイプの可能性が高いです。ストレートタイプの方は、膝周りに筋肉や脂肪がのりやすく、お皿が小さく見えるか、あまり目立たないことが多いのです。

プロは「動き」まで見ています

これらはあくまで目安ですが、整体院で体を見るときは、静止画だけでなく、立ち姿・座り姿・歩き方などの動きも含めて確認していきます。

例えば、歩くときに肩が大きく動くのがナチュラルタイプの特徴だったり、歩くときに上半身が固定されていて腰からスッと足が出るのがストレートタイプの特徴だったりと、動くことで見えてくるクセも多いのです。写真だけではわからない自分の特徴も、動きの中には隠れています。

また、骨格診断アナリスト協会などの専門機関では、より詳細な診断基準やプロによる診断も紹介されていますので、興味がある方はチェックしてみるのも良いでしょう。

(出典:骨格診断アナリスト協会「骨格診断とは」)https://fashion.or.jp/kokkaku/

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骨格ナチュラルとストレートの違いを活かすヒント

3骨格ナチュラルとストレートの違いを活かすヒント

自分のタイプがなんとなく見えてきたら、次はそれをどう日常に活かすかです。ここからは、流行のおしゃれを目指すというよりは、自分の体が自然に見える、無理のない選び方という視点でお話しします。

ラフな服が得意な骨格ナチュラルの選び方

骨格ナチュラルタイプの方が服を選ぶ際、よく言われるキーワードがゆとり素材感です。

体のフレームがしっかりしているため、ピタッとしたタイトな服を着ると、骨感を強調しすぎてしまい、なんとなく窮屈に見えたり、ゴツゴツした印象を与えてしまったりすることがあるそうです。そのため、体のラインを拾いすぎない、少しゆとりのあるサイズの服が、着ていても楽ですし、見た目も自然です。

素材に関しては、リネン(麻)やデニムなど、表面にざらつきがあったり、しっかりした厚みがあったりするものがよく似合うと言われています。これは私の解釈ですが、骨格がしっかりしている分、それに負けない強さのある素材のほうが、バランスが取れるのだと思います。

「サイズ感」を変えるだけで印象が変わる

例えば、同じ白いTシャツを選ぶにしても、骨格タイプによって選ぶべきサイズ感が違います。

ストレートタイプの方は、肩幅や身幅がジャストサイズのものが一番きれいに見えると言われています。大きすぎると着太りし、小さすぎると肉感を拾ってしまうからです。

一方、ナチュラルタイプの方は、いつものサイズよりワンサイズ大きめ、あるいは「オーバーサイズ」として売られているものを選ぶと、驚くほどしっくりくることがあるそうです。肩のラインが落ちているデザインも、しっかりした肩幅を上手にカバーしつつ、楽に着られるのでおすすめです。試着の際は、あえて大きめのサイズも試してみると新しい発見があるかもしれません。

苦手な服を着たいときの「逃げ道」

もし、ナチュラルタイプの方が苦手とされる「透け感のある薄い素材」や「体にフィットする服」を着たい場合はどうすればいいでしょうか。

そんなときは、重ね着を活用するのが一つの手だそうです。例えば、薄手のブラウスを着るなら、その上にざっくりとしたカーディガンを羽織ったり、厚手のインナーを合わせたりして、素材のコントラストを作ると骨っぽさが和らぎます。

また、ボトムスに得意なワイドパンツやロングスカートを持ってきて、全身の半分以上を得意なアイテムで固めてしまえば、苦手なアイテムを一点投入しても全体のバランスは崩れにくいです。「全身完璧に似合わせなきゃ」と思うと疲れてしまうので、どこか一箇所でも心地よいポイントがあればOKくらいの気持ちで楽しんでみてください。

ストレートとナチュラルのミックスタイプ

5ストレートとナチュラルのミックスタイプ

骨格タイプの話を聞いているとよく出てくるのが、上半身はストレートっぽいけど、下半身はナチュラルっぽいといったミックスタイプです。実は、完全にひとつのタイプだけに当てはまる人のほうが珍しいかもしれません。

例えば、首は短めで胸板も厚い(ストレート要素)けれど、肩幅が広くて手足の関節が大きい(ナチュラル要素)という方もいらっしゃいます。こうした場合、無理にどちらかに絞る必要はありません。

自分の体を見て、厚みがある部分はすっきり見せる、骨感が強い部分はゆったりしたもので覆うなど、パーツごとに対応していけば十分です。あまり難しく考えすぎず、試着してみてしっくりくるほうを選べば大丈夫です。

迷ったときは「コンプレックス」を隠す方を優先

ミックスタイプの方で、どっちの服を選べばいいか迷ったときは、自分が一番気になっている部分(コンプレックス)をカバーできるほうを選ぶのがおすすめです。

例えば、「肩幅が広くて強そうに見えるのが悩み」なら、ナチュラルの理論を使ってゆったりしたトップスで肩のラインをぼかすのが良いでしょう。「お腹周りの厚みが気になる」なら、ストレートの理論ですっきり見せることを優先します。

骨格診断はルールではなく、あくまで悩みを解決するための引き出しの一つです。自分の悩みに合わせて、都合よく使い分けてしまって構わないのです。

体型の悩みと付き合うための日常的な工夫

6体型の悩みと付き合うための日常的な工夫

ここからは、少し整体師らしいお話をさせてください。骨格タイプによって、感じやすい体の不調や悩みも少しずつ傾向が違います。

例えば、骨格ストレートの方は筋肉が緊張しやすく、首や肩にハリを感じやすい傾向があります。一方で骨格ナチュラルの方は、関節が大きく動きが大きい分、無理な姿勢が続くと関節周りに負担を感じることもあります。

大切なのは、骨格タイプに関わらず、日々の生活で体にかかる負担をこまめにリセットしてあげることです。特に、首や肩の慢性的な重さや違和感は、姿勢の崩れや合わない寝具が影響していることも少なくありません。

その日の疲れはその日のうちに

長時間同じ姿勢が続くと、無意識に体に力が入り、知らず知らずのうちに筋肉がこわばっていることがあります。お風呂上がりなどに、手首や足首をゆっくり回したり、肩甲骨を大きく動かしたりして、関節周りの緊張をやさしくほぐしてあげると良いでしょう。痛みや強い違和感が出る場合は無理をせず、その動きは中止してください。

特にナチュラルタイプの方は、関節の動きが大きい分、知らず知らずのうちに「反りすぎ」「曲げすぎ」といった極端な姿勢になっていることがあります。リラックスするときは、脱力して体の力を抜くことを意識してみてください。

簡単なリセット習慣を取り入れる

ストレートタイプの方は、筋肉の緊張が強くなりやすいので、強い刺激のマッサージよりも、温めるケアが合っていることが多いです。ホットタオルを目元や首元に乗せて温めたり、深呼吸をして副交感神経を優位にしたりするだけでも、体のハリが和らぐのを感じられるはずです。

もし、首や肩の緊張がなかなか抜けないと感じているなら、毎日使う枕を見直してみるのも一つの方法です。寝ている間に首のカーブを自然に支えてあげることは、体にとって大きな休息につながると考えられています。

ストレートネックと枕の関係を詳しくまとめた記事

また、腰まわりの重さや、朝起きたときの体のこわばりが気になる方は、敷布団やマットレスが体に合っていない可能性も考えられます。

体に厚みがある方は、柔らかい寝具では腰まわりが沈み込みやすく感じる場合があり、骨ばった部分が目立つ方は、硬い寝具では骨が当たるように感じる場合もあります。いずれも骨格診断のタイプによる医学的な分類というより、体型や好みによる感じ方の傾向の一例ですが、ご自身の感覚を大切にしながら選んでみてください。

腰にやさしいマットレスの選び方を解説した記事

診断結果にこだわりすぎず健康美を目指す

骨格診断はとても便利な指標ですが、診断結果に縛られすぎる必要はありませんナチュラルだからこの服は着ちゃダメとか、ストレートだからこうしなきゃとルールで自分をがんじがらめにしてしまっては、せっかくのファッションが楽しめなくなってしまいますよね。

私はファッションには疎いですが、姿勢が整っていて、動きにしなやかさがある体は美しいということは自信を持って言えます。骨格の形そのものを変えることはできませんが、姿勢や所作を意識することで、より健康で魅力的な印象を作ることは誰にでもできることです。

姿勢ひとつで服の似合い方は変わる

どんなに似合う服を着ていても、猫背で背中が丸まっていたり、首が前に出ていたりすると、せっかくの魅力が半減してしまいます。逆に、シンプルなTシャツ一枚でも、背筋がスッと伸びていて、歩き方がきれいな人はとても素敵に見えますよね。

「何を着てもしっくりこない」と感じたときは、服を買い換える前に、鏡の前で少し胸を開いて、深呼吸をしてみてください。姿勢を整えることは、一番お金のかからない、けれど効果的なおしゃれ術かもしれません。

あまり診断名にとらわれすぎず、自分の体を大切にするための一つのヒントとして、この知識を使っていただければと思います。

違和感や痛みがある場合は専門家に相談を

最後にひとつだけ注意点をお伝えしておきます。もし、骨が出っ張っていて痛いとか、関節の形が左右で大きく違うといった身体的な違和感がある場合は、単なる骨格タイプの特徴ではなく、何らかのトラブルが隠れている可能性もゼロではありません。

生まれつきの骨格だと思っていたけれど、実は長年の姿勢のクセによる歪みも影響していたといったケースがみられることもあります。姿勢や生活習慣の見直し、必要に応じた専門家によるケアによって状態が変化する場合もありますが、原因によって対応は異なります。気になる症状が続く場合は、自己判断に頼らず医療機関で相談していただくことが大切です。

特に、手足のしびれが強い、力が入りにくい、歩きづらい、夜も眠れないほどの強い痛みが続く、といった場合は、できるだけ早めに整形外科などの医療機関を受診することをおすすめします。

医療機関で問題がない場合の選択肢

一方で、病院で検査を受けても「骨や神経には大きな問題はないけれど、首こりや姿勢の崩れがつらい」といった場合は、整体で姿勢や体の使い方を見直していくことも一つの選択肢になります。

医療機関の検査で重大な病気を除外したうえで、日常の疲れや負担をどう減らしていくかを、一緒に考えていけると安心です。

整体院では、いきなり強い施術を行うのではなく、まずは問診で生活習慣や気になっている症状をしっかり伺い、そのうえで立ち姿・座り姿・前後左右からの姿勢を確認します。その後、首・肩・背中・骨盤まわりなどの動きをチェックしながら、どこに負担がかかっているのかどの部分の筋肉ががんばりすぎているのかを一緒に整理していきます。

当院でも、骨格の特徴に合わせた姿勢改善やケアを行っています。猫背やストレートネックなどが気になっている方は、以下のページも参考にしてみてください。

当院のストレートネック・姿勢改善への取り組みと施術の流れ

骨格ナチュラルとストレートの違いまとめ

ここまで、整体師の視点から骨格ナチュラルとストレートの違いについてお話ししてきました。最後にポイントを振り返ってみましょう。

  • ストレート:筋肉のハリ、立体的、上重心、クラス感のあるスタイルが得意
  • ナチュラル:骨格のフレーム感、関節の大きさ、スタイリッシュ、ラフな素材が得意
  • ミックスタイプ:パーツごとに特徴を見て、服選びを工夫すればOK
  • 活用法:診断はあくまでツール。自分の体をポジティブに楽しむことが一番大事

自分の骨格タイプを知ることは、自分の体の個性を愛するための第一歩です。あまり難しく考えず、自分の体をいたわりながら、日々の生活を楽しんでくださいね。

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