あん摩マッサージ指圧師はやめとけ?資格の現実と将来性を解説

あん摩マッサージ指圧師はやめとけ?資格の現実と将来性を解説

こんにちは。悠大整体院の山本です。

将来の仕事としてあん摩マッサージ指圧師に関心を持っているけれど、ネットで「やめとけ」や「意味ない」といったネガティブな言葉が出てきて不安になっていませんか。知恵袋などで厳しい意見を見ると、自分には向いている人なのか、それとも諦めるべきなのか迷ってしまいますよね。

また、社会人として働きながら学費の安い学校に通えるのか、資格取得後の効果や将来性はどうなのかといった現実的な悩みも尽きないでしょう。実際のところ、この業界には厳しい現実があるのも事実ですが、それが全てではありません。あん摩マッサージ指圧師の働き方には、身体負担や収入面などで厳しさを感じる場面もあるといわれます。ここでは制度や業界構造など、確認できる情報を中心に整理します。

この記事のポイント
  • やめとけと言われる具体的な理由と業界の構造的な背景がわかる
  • 資格取得に必要な期間や費用などのコスト感がわかる
  • 保険取り扱いや開業に関するリアルな事情とリスクがわかる
  • 自分はこの仕事に向いているか判断するヒントがわかる

あん摩マッサージ指圧師はやめとけと言われる理由とは

2あん摩マッサージ指圧師はやめとけと言われる理由とは

ネット上や知恵袋などで見かける、あん摩マッサージ指圧師はやめとけという言葉。これから目指す人にとっては心臓に悪いですよね。ただ、この言葉には単なる悪口ではなく、業界特有の構造的な理由が隠れています。まずは、なぜそんなふうに言われてしまうのか、その背景にある現実を一つずつ紐解いていきましょう。

知恵袋などで見かける厳しい意見の背景

ネット上の掲示板やQ&Aサイトを見ると、現役の施術者や元施術者と思われる人たちからの辛辣な意見が散見されます。これらが書かれる大きな理由の一つは、コストとリターンのバランスに対する不満です。国家資格を取るためには、少なくとも3年間学校に通い、決して安くはない学費を支払う必要があります。

それだけの時間とお金を投資したのに、就職した初任給が思ったよりも低かったり、労働時間が長かったりすると、どうしても割に合わないと感じてしまう人が出てきます。職場によっては、業務後の練習や研修が発生することもあり、生活リズムが変わるケースがあります。

修行期間と考えれば納得できることもありますが、単なる労働として捉えると過酷に感じる場面は多いでしょう。

身体への負担とケアの重要性

また、体力的な負担も無視できません。あん摩マッサージ指圧師は、自分の体を道具として使います。特に指、手首、腰への負担は相当なものです。無理な体勢で施術を続けたり、力の入れ方を間違えたりすると、腱鞘炎や腰痛などにつながることがあるため、身体の使い方やセルフケアが重要です。

現場では、身体への負担を理由に働き方を悩むケースも見聞きします。一生続けられるか不安という悩みは、決して大げさなものではありません。長く続けるためには、正しい身体の使い方を習得し、日々のセルフケアを徹底する必要があります。仕事が終わった後のアイシングやストレッチ、休日の休息管理など、アスリートのような自己管理が求められるのです。

下積み時代のリアルな生活

さらに言えば、資格を取ってすぐにゴッドハンドになれるわけではありません。学校で習うのはあくまで基礎。現場に出てからは、先輩の施術を見て盗んだり、休日に勉強会に参加したりと、地道な下積みが必要です。この期間は収入も上がりにくく、精神的にも肉体的にもキツい時期と言えます。ここを乗り越えられるかどうかが、最初の大きな分かれ道になります。

施術は意味ないという誤解と実際の役割

4施術は意味ないという誤解と実際の役割

中には、マッサージなんて意味ないという極端な意見を目にすることもあるでしょう。これは、受ける側の期待値と、実際の施術ができることの間にズレがある場合に起こりやすい誤解です。あん摩マッサージ指圧師が行う施術は、魔法のようにすべてを解決するものではありません。たとえば、病気の根本治療や手術が必要な状態を、手技だけでどうにかできるわけではないのです。

しかし、意味がないというのは言い過ぎです。マッサージ療法は、痛みや不安などの軽減に役立つ可能性が示唆される領域もありますが、研究の質や結果にはばらつきがあり、効果は個人差があります。そうした人たちの生活の質(QOL)を維持するために、マッサージはサポーターとなる可能性があります。

(出典:厚生労働省eJIM「マッサージ療法」

医療との連携で見える役割

医療・介護の現場で、リラクゼーションやQOL支援の一環として活用される場面もあります。たとえば、長期入院で体が動かしにくくなった方に対して、関節の動きをサポートしたり、安楽な姿勢を保つ手助けをしたりします。

ここでは、医師や看護師、理学療法士といった多職種と連携することが求められます。自分たちの施術が医療チームの中でどう役立つかを理解し、適切な報告・連絡・相談ができる施術者は、現場でも高く評価されます。治すことだけがすべてではないという視点を持つと、この仕事の本当の価値が見えてくるはずです。

リラクゼーションとの住み分け

また、リラクゼーション目的の施術も立派な役割です。不調が軽いうちに休養や運動、生活習慣の見直しを含めてケアすることは、体調管理の一助になることがあります。ただし、症状が強い・長引く場合は医療機関の受診が優先です。疲れた心身をリセットし、明日への活力を養う場所を提供する。これもまた、あん摩マッサージ指圧師の大切な仕事なのです。

あん摩マッサージ指圧師資格の取得要件

5あん摩マッサージ指圧師資格の取得要件

ここが一番のハードルかもしれません。あん摩マッサージ指圧師は国家資格であり、誰でも明日から名乗れるものではないのです。法律上、あん摩・マッサージ・指圧を“業として”行うには、医師である場合を除き、あん摩マッサージ指圧師の免許が必要とされています。

学校で学ぶ3年間の重み

受験資格を得るためには、原則として高校卒業後に、国が指定した養成施設(専門学校や大学、盲学校など)で3年以上学ぶ必要があります。大学入学資格を持っていることが前提となるため、思い立ってすぐになれるわけではありません。

カリキュラムには解剖学、生理学、病理学といった基礎医学から、衛生学、リハビリテーション医学、そして東洋医学概論や実技実習までがびっしりと詰まっています。人の体を触る責任があるため、生半可な知識では許されないのです。

定期試験や卒業試験をクリアし、最終的に年1回行われる国家試験に合格しなければなりません。

この時間的な拘束と学習の量が、軽い気持ちでは続かないと言われる理由の一つです。簡単になれると思って入学すると、痛い目を見ることになります。詳しくは、厚生労働省や試験実施機関の案内なども確認しておくと良いでしょう。

(出典:厚生労働省「あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行」
(※上記が開けない場合はこちら:公益財団法人東洋療法研修試験財団「試験概要」

入学から卒業までのロードマップ

具体的な流れとしては、1年目に解剖学や生理学などの基礎を徹底的に叩き込まれます。筋肉の名前や骨の構造、神経の走行などを暗記する日々です。2年目になると、臨床医学や東洋医学の応用、実技の授業が増えてきます。そして3年目は、国家試験対策と臨床実習がメインになります。

特に実技実習では、実際に学外の方を相手に施術を行うこともあり、技術だけでなく接遇マナーも厳しく指導されます。座学と実技の両立は大変ですが、クラスメートと体を貸し借りして練習し合う時間は、かけがえのない経験になるはずです。

療養費の受領委任など制度面の負担

保険を使って安くマッサージが受けられる、あるいは保険請求で稼げると思っているなら、その認識は少し改めたほうがいいかもしれません。あん摩マッサージ指圧師が健康保険(療養費)を取り扱うには、非常に厳しい条件があります。

療養費(健康保険の“療養費”)として扱われる範囲は限定され、原則として医師の同意書が必要です。マッサージは、筋麻痺や関節拘縮などで医療上必要と認められる場合が対象とされ、単なる肩こり・筋肉疲労目的は支給対象外とされています。このルールを知らずに業界に入ると、働き方のイメージが大きく狂うことになります。

(出典:全国健康保険協会(協会けんぽ)「はり・きゅう、あん摩・マッサージ・指圧の施術を受ける皆様へ」(PDF)

同意書取得のハードルとは

保険適用のための同意書は、患者さんが医師に依頼して書いてもらう必要があります。しかし、同意書の交付は医師の判断によるため、症状や治療状況によっては同意が得られない場合もあります。

そのため、施術者は日頃から地域の医師と良好な関係を築いたり、患者さんに対して制度の仕組みを丁寧に説明したりするスキルが求められます。単に施術ができれば良いというわけではなく、こうした調整能力が必要になるのが、保険を取り扱う難しさの一つです。

不正請求対策とコンプライアンス

さらに、近年は不正請求対策などで審査が厳格化する傾向にあります。療養費を取り扱う場合、申請書類の作成や施術録の管理など、事務面の負担が発生します。受領委任払い制度を利用するための手続きや、毎月のレセプト(療養費支給申請書)作成、カルテの管理など、施術以外の業務が山積みになることもあります。

提出した書類に不備があれば、返戻といって差し戻され、入金が遅れることもあります。制度面の複雑さとコンプライアンスの厳しさが経営を圧迫し、やめとけ論につながっている現実は否定できません。

安易に保険適用をうたうことはリスクが高いため、自費診療(保険を使わない施術)を中心にする治療院も増えています。

収入の安定性や開業リスクの現実

資格を取れば一生安泰、というわけでもありません。就職先としての治療院や病院、介護施設などはありますが、給与や働き方は勤務先や報酬体系(固定給・歩合等)で幅があります。

他の医療職との比較

例えば、看護師や理学療法士といった職種と比べると、初任給の設定に差を感じることもあるかもしれません。もちろん、歩合制を導入している治療院もあり、指名を多く取れれば収入は上がりますが、完全な安定雇用とは言い難い側面があります。詳細な賃金等のデータは、厚生労働省の職業情報サイト(job tag)などで確認できます。

(出典:職業情報提供サイト(job tag)「あん摩マッサージ指圧師」

大きく稼ごうと思うと、どうしても独立開業が視野に入ってきます。あん摩マッサージ指圧師には開業権があるため、自分の治療院を持つことができます。

ただし、あん摩マッサージ指圧師は施術所を開設できますが、施術所を開設する場合は所在地の都道府県知事への届出が必要になるため、具体的な手続きは自治体の案内も確認してください。

しかし、開業すれば経営者としての手腕が問われます。

技術だけでは生き残れない

集客、経理、スタッフ管理など、施術以外の能力が必要です。街を見渡せば、整骨院やリラクゼーションサロンが溢れています。その競合の中で生き残るのは容易ではありません。技術があれば客は来るというのは職人の幻想で、実際にはマーケティング能力がなければ廃業のリスクと隣り合わせです。

成功している開業者は、単にマッサージを行うだけでなく、特定の症状に特化したり、訪問マッサージで地域に根ざしたりと、戦略的に動いています。この厳しさが、安定を求める人には向かないと言われる所以です。

無資格との混同によるトラブルの懸念

一般の方にとって、あん摩マッサージ指圧師(国家資格)と、整体やカイロプラクティック、リラクゼーション(民間資格や無資格)の違いは非常に分かりにくいものです。法的には明確な区別がありますが、看板や広告では混同されがちです。

これにより、価格競争に巻き込まれたり、無資格者の施術で起きた事故のイメージが業界全体に波及したりといった迷惑を被ることもあります。たとえば、60分2980円といった低価格なもみほぐし店と同じ土俵で比較されてしまうと、国家資格者としての技術料を理解してもらうのに苦労します。

ユーザーから見た選び方の難しさ

利用者側からすると、どこに行けば安全な施術が受けられるのか判断が難しいのが現状です。あはき・柔整広告ガイドラインでは、施術所の広告で表示できる事項が限定され、虚偽・誇大や比較優良などの表現が禁止されることが整理されています。そのため、魅力的なキャッチコピーを並べる無資格のサロンの方が、見栄えが良く見えてしまうというジレンマがあります。

(出典:厚生労働省「~あはき・柔整広告ガイドライン~」(令和7年2月18日)

また、消費者庁などには施術による事故情報も寄せられており、安全性の担保は業界全体の課題です。真面目にやっている有資格者まで白い目で見られるリスクがあることも、ストレスの一つになり得ます。

(出典:国民生活センター「手技による医業類似行為の危害」
(参考:厚生労働省「医業類似行為に係る危害防止について」

スポンサーリンク

あん摩マッサージ指圧師はやめとけの不安を解消する

3あん摩マッサージ指圧師はやめとけの不安を解消する

ここまで厳しい現実ばかりを並べてしまいましたが、それでも毎年多くの人がこの資格を目指し、現場でやりがいを持って働いています。大切なのは、リスクを知った上でどう動くかです。ここからは、不安を解消し、納得して道を選ぶための視点をお話しします。

現場で長く活躍し向いている人の共通点

6現場で長く活躍し向いている人の共通点

この仕事に向いている人には、いくつかの共通点があります。まずは、人と接することが苦にならないことです。技術職ではありますが、実際には患者さんや利用者さんとの会話、信頼関係の構築が仕事の大部分を占めます。

相手の痛みに寄り添い、安心感を与えられる人は、それだけで大きな武器を持っています。話を聞くのが上手な人や、相手の表情から気持ちを察することができる人は、患者さんから長く愛される傾向にあります。

コミュニケーション能力の磨き方

コミュニケーションと言っても、ただ楽しくお喋りをするわけではありません。相手がどこを辛いと感じているのか、どんな生活背景があるのかを聞き出す問診力が重要です。時には沈黙を守ってリラックスできる空間を作ることも必要でしょう。こうした空気感を読める感受性の高さは、技術以上に強力な武器になります。

また、地道な努力を続けられる人も強いです。人の体は千差万別で、技術にゴールはありません。何年やっても勉強です。それを面白いと感じ、コツコツと研鑽を積める人は、年齢を重ねても指名が絶えません。さらに、体力管理を仕事の一部と捉え、自分のケアを怠らないことも、長く続けるための必須条件と言えます。

学費の安い学校や給付金制度を探すコツ

学費の高さがネックになっているなら、制度を賢く利用しましょう。養成施設の中には、私立の専門学校だけでなく、盲学校(視覚支援学校)などの公的な教育機関も存在します。視覚に障害がある方向けのコースが主ですが、一部の学校には晴眼者(目の見える人)を受け入れている場合もあります。募集要件は学校ごとに異なるため、必ず最新の情報を確認してください。

専門実践教育訓練給付金の活用

社会人経験者であれば、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金の対象となる講座を持つ学校を選ぶのがおすすめです。条件により、受講中は教育訓練経費の50%(上限あり)、修了後の就職等の要件を満たすと70%、さらに賃金上昇等の要件を満たすと80%まで給付(いずれも上限あり)となる場合があります。

数百万円単位の投資になるわけですから、使える支援制度は徹底的に調べ、経済的な負担を減らす工夫をしてください。

(出典:厚生労働省「教育訓練給付制度」

学校選びで見落としがちなポイント

学校選びでは、学費だけでなく国家試験の合格率就職サポート体制も重要です。合格率が高い学校は、補習などのサポートが手厚い傾向にあります。また、付属の治療院を持っている学校なら、在学中から現場の空気に触れる機会が多くなります。オープンキャンパスに参加して、先生や在校生の雰囲気を確認することをお勧めします。

社会人が働きながら資格取得を目指す道

一度社会に出た後に、やっぱりあん摩マッサージ指圧師になりたいと志す人も珍しくありません。そうしたニーズに応えるため、一部の学校には夜間課程もあります。昼間は働き、夜に学校へ通う生活はハードですが、不可能なことではありません。

実際、社会人からキャリアチェンジして資格取得を目指す人もいます。昼間はアルバイトやパートで生計を立て、夕方から学校へ行き、帰宅後に復習をする。そんな生活を3年間続けるには覚悟が必要ですが、同じ目標を持つ仲間がいれば乗り越えられるものです。

仕事と勉強を両立するコツ

両立のためには、通学時間の有効活用が鍵になります。電車の中で筋肉の名前を覚えたり、音声教材を聞いたり。隙間時間を積み重ねることで、勉強時間を確保します。また、職場選びも重要です。できれば、治療院の受付や助手として働けば、現場の仕事を覚えながら学校に通えるので一石二鳥です。

異業種経験が活きる瞬間

社会人経験があることは、接客や経営視点において大きなアドバンテージになります。異業種で培った営業スキルやPCスキルは、開業後の集客や事務処理にそのまま活かせます。特に、ビジネスマナーが身についていることは、患者さんからの信頼を得る上で大きな強みです。働きながら学ぶことで、収入を確保しつつキャリアチェンジの準備ができるのは、専門学校ならではの強みでしょう。

施術の効果と限界に関する正しい理解

やめとけと言われる理由の一つに効果への懐疑論がありましたが、これは正しい理解で乗り越えられます。あん摩マッサージ指圧は、血行を良くしたり、筋肉の緊張を緩めたりする手技ですが、その効果には個人差があり、一律に語れるものではありません。

施術後に「こわばりが和らいだ」「リラックスできた」と感じる人もいますが、劇的に何かが治るわけではありません。心地よさ安心感を提供することで、ストレス社会で疲弊した心身をリセットする手助けができます。

訪問マッサージという選択肢

訪問で施術を行う働き方もあります。自力で通院するのが難しい高齢者や障害をお持ちの方の自宅に伺い、施術を行います。これは、単に体をほぐすだけでなく、孤独感の解消や見守りといった社会的意義も大きい仕事です。

患者さんやご家族から「あなたが来てくれるのが楽しみ」と言っていただけることは、何よりのやりがいです。病院のリハビリとはまた違った、生活に密着した支援ができるのは、この資格ならではの魅力と言えます。

企業内ヘルスキーパーの可能性

また、企業の福利厚生として社内に常駐し、従業員向けにマッサージを行うヘルスキーパーという働き方もあります。デスクワークで疲れた社員のケアを行い、業務効率の向上や健康管理に貢献します。勤務日数・休日・福利厚生などの条件は企業により異なるため、求人票や募集要項で確認してください。

症状への不安があれば医師に相談を

これから施術を受ける側の人、あるいは施術者を目指す人にお伝えしたいのは、安全管理の重要性です。マッサージは万能ではありません。もし、激しい痛みやしびれ、発熱、安静にしていても痛むなどの症状がある場合はもちろん、麻痺(力が入らない)、排尿・排便の異常(尿が出ない/我慢できない等)がある場合は、自己判断で施術を受けず、早めに医療機関を受診してください。

施術を受けてはいけないタイミング

発熱、外傷直後など体調が不安定なときや、強い痛み・しびれ、麻痺、排尿・排便の異常がある場合は、自己判断で施術を受けずまず医療機関に相談してください。手技による施術で危害が生じた事例も報告されています。プロの施術者はこうした判断基準を持っていますが、受ける側も知っておくと安心です。

(出典:国民生活センター「手技による医業類似行為の危害」

不安がある場合は、自己判断で受けず、まず医療機関へ。施術後に症状が悪化したり、継続したりする場合も速やかに受診を検討してください。施術中に違和感や不調を感じた場合も同様です。国家資格者は禁忌(やってはいけないこと)を学びますが、最終的な安全を守るためには、医療との連携が不可欠です。

良い施術院を見極めるポイント

もし施術を受ける場所を探しているなら、予約の電話で「こういう症状ですが対応できますか?」と聞いてみるのがおすすめです。その際、「一度病院で診てもらってください」と正直に言ってくれる先生は、リスク管理ができている信頼できる先生である可能性が高いです。何でもかんでも「治せます」と言う場所には注意が必要です。

セルフケアだけでは不安な場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。当院での施術の流れや考え方は、肩こり・首こりの改善ページでも詳しく解説していますので、専門家の対応を知る参考にしてみてください。

高松市の整体で肩こりが改善しなかった根本理由とアプローチ法を解説

(※当院の施術方針の紹介ページです。症状が強い場合や長引く場合は、医療機関へご相談ください。)

あん摩マッサージ指圧師はやめとけの真意まとめ

あん摩マッサージ指圧師はやめとけという言葉の裏には、学費や時間のコスト、保険制度の厳しさ、開業競争の激しさといったリアルな課題があります。決して楽な道ではありません。

しかし、手に職をつけて人を癒やすという根源的な喜びや、独立して自分の城を持つ夢など、この仕事ならではの魅力があるのも事実です。AIには代替できない、人と人との触れ合いによる価値は、これからも残り続けるでしょう。

結局のところ、やめとけという意見は、一つの側面でしかありません。大切なのは、メリットとデメリットの両方を理解した上で、自分がどうありたいかを決めることです。ネガティブな情報をただの壁と捉えず、乗り越えるべき課題として準備できる人なら、きっと良い施術家になれるでしょう。

スポンサーリンク
おすすめの記事